中国産の山ぶどうかごってどうなの?

2015.08.05追記
「30年以上前より中国産の山葡萄バッグを販売」していらっしゃるという匿名の方より
内容に関して抗議がありましたので追記させて頂きます。
この方が扱っている中国産の山葡萄バッグは品質が良いので、当記事の内容は全く当てはまらない
との事でした。
記事の最後に「個人的な感想」で「すべての中国産」についてではないと記載してありますが、
以下を追加したいと思います。
この記事の内容は、筆者が10年間で見聞きした一部の品質が悪い中国産山葡萄かごについて
まとめたものに過ぎません。実際に全体の中国産の品のごく一部しか確認していないと思います。
ですので、ごく一部存在する粗悪な中国産山葡萄かごの1例としてご覧下さい。
良質な中国産の山葡萄かごの製作、販売者さんと満足して使っていらっしゃる方に対して
配慮が足りなかった事をお詫びし、追記いたします。



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ついに中国産の山ぶどうかごをよーく見てきました。

ウチのお店は超田舎なので、今まで国産の山葡萄かご(山ぶどうかご)しか
実物を見る事が出来ませんでした(笑)
まー言ってしまえば中国産の仕入方も知らないわけですが・・・・

今まで、中国産に関する知識は知り合いの業者の方やギャラリーに来られた
お客様が持ってきたものを見る程度でしたので、正直、実際のところはどうなのか?
常々自分の目で見てみたいと思っていました。

自分が扱う純国産(秋田産)の山ぶどうかごには自信を持っていましたが、
やはり自分で確かめてみなければ、どう違うのか、なぜこれほど価格が違うのか、
「お客様に自分の言葉で説明出来ないと!」と思っていたのでした。

先日仕入で訪れた職人さんのところに修理に持ち込まれたけれど、
その場にあった国産のかごを買って置いて行かれたという中国産のかごがありました。
それこそ穴があくほどよく見ながら職人さんと話してわかった事を書いてみます。

中国産山葡萄かご(山ぶどうかご)バッグについて

まずは写真を見てください。

中国産山ぶどうかご

修理で持ち込まれた中国産の山ぶどうかご

中国産の山ぶどうかごのほとんどがこのタイプの一見綺麗な材料を使ったものです。

まず思ったのが作られて相当経過しているのに色艶が出ていないという事です。
色艶が出る前にバサバサになって壊れています。これは酷いですね。
なぜこうなってしまったのかよく見ると・・・

材料の質感が竹に近く筋に沿ってバサバサにほどけています。
また、取っ手だけで無く縁編みの部分まで・・・
耐久性も国産とは問題にならないほど低いですね。
50年以上前に作られた国産山ぶどうかごを職人さんのところで見ましたが、
このようにバサバサになってはいませんでした。

見れば見るほど私が知っている山葡萄の蔓とはあまりにも違っています。
本当にこれは「山葡萄」なのだろうか・・・これが正直な感想です。
これではいつまでたっても色艶は出ないでしょうね。
実際、写真の品はあんなに壊れるまで使っても全く色艶が出ていません。
でもその方は間違いなく山葡萄かごを買うときに、
「中国産だけど国産とさほど違わない」との表示をみて買ったそうです。

そして、中国産のもう一つのパターンが、黒くはなるものの艶が出ないというもの。
写真はありませんが、私が見たものは確かに黒くはなっているのに艶が無く、
筋目がはっきりしていて中に真っ白な筋があるのです。
ちょうど黒髪の中に白髪がくっきり見えている状態です。

結論~純国産と中国産の山ぶどうかごの違い

    ■中国産

  • 耐久性が低くバサバサになってくる
  • 色艶がほとんど出ない。ブラシがけや蝋などの併用が必要。
  • でも新品時はとても綺麗に見える
    表面も網目の細かさも綺麗(この質感の材料は編みやすいのだと思う


    ■純国産

  • 耐久性がとても高く何十年も使える一生もの
  • 手でなでる事により色艶がとても良く出て真っ黒になるほど
  • でも新品時はものすごく素朴で木の皮感が半端ない
    自生する天然の国産材はとても堅くとんでもなく編みにくい




こうして自分の目で比較、確認して疑問が晴れました。
読んでくれたあなたはどう感じたでしょうか。
なぜこれほど価格が違うのか。人件費の問題だけではないと思います。

でも新たな疑問が湧いてきました。
「これ本当に山葡萄なのか・・・?」
「国産と変わらない山葡萄と言って販売してもいいのだろうか?」



やはり国産は”良い”と自信が持てました。これからもとことん国産にこだわっていこうと思います。


えーいろいろ書きましたが、上記はあくまでも個人的な感想です。決してすべての中国産山ぶどうかごがこうだ!と言ってるわけではありません。ただこれまで見聞きしてきた事すべてが腑に落ちた(自分の中で)事もまた事実です。
どう判断するかは読んでくれたあなた次第です。ご参考まで。



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4 Responses to “中国産の山ぶどうかごってどうなの?”

  1. ヤマト 五十嵐三美 より:

    記事を拝見いたしましたので投稿いたします。私は奥会津三島町で山葡萄籠の製作を生業としています。
    1.写真のような破産した籠を何度か修理しました。
     山葡萄には何種類かありますので、中国の籠が山葡萄なのか判断はできませんが、私が以前見た中国の山葡萄皮は2ミリぐらいの厚みがあったと思います。通常この厚みでは籠を編むのは大変なので、薄くなった皮を使用しているように思われます。
     国産の山葡萄籠の製作では「二枚皮になる前の一枚皮」を用います。一枚の材料で籠を作っているように見えますが、実は今年の皮と来年の皮が張り付いています。採取の時期が遅くなると今年の皮と来年の皮がきれいに分離します。この状態を「二枚皮」といいます。二枚皮は筋に沿って裂けやすいので、使用しません。中国産の籠の破損はまさにこの状態です。このようなことから中国産の籠は二枚皮を使用しているのではないかと考えられます。

    2.艶がでないとのことに関して。
     二枚皮は真っ白い状態なので籠の内外を全体的に塗装しています。材料は自然素材なので、若干の色の違いがあるものです。籠の内側を見るとハツキリと解かるともいます。ただ、最近の中国産の籠は塗装も研究しているようで、なかなか分かりにくくなっています。
    山葡萄籠は、長い間に手油や皮に閉じ込められているポリフェノールにより変色してきます。中国産の籠が艶が出にくいのは、全体的な塗装によるものだと思われます。

    以前の記事に対して、業者の方が反論しているようですが、この方は中国産の山葡萄籠を長年使用しているのでしょう?
    中国産の籠は山形県の方が中国で指導しましたので、一定の地方と同等の材料で製作されているはずです。そのように違いはないと思われます。もしもこの方の販売している店の籠が耐久性があるならばそれは使い方にあると考えられるのではないでしょうか。

    以上が私の意見です。

    • karasudo より:

      専門的なご意見ありがとうございます。
      2枚皮の特性として裂けやすいということ、塗装している事は全く知りませんでした。
      確かに国産で2枚皮の山ぶどうかごは見た事がありません。
      また、中国産といわれるかごで全体的には不自然なほど黒いのに所々真っ白な筋があるものも見た事があります。
      塗装しているとお聞きして腑に落ちる思いです。
      ありがとうございました。

  2. 日達貞三 より:

    拝読致しました、

    自分は山形に住んでおりまして、山葡萄の籠の発祥(縄文時代よりあったらしい)と伺い、最近素人では在りますが、物の良し悪しを知りたく研鑽しております、

    こちら様の秋田産の山葡萄の籠はとても美しいと思えます、

    その拘りと慈しみを感じますと、こちら様の商品を手に出来ることを望んでは下りますが、まだまだ失敗を重ね行く事なのでしょう、

    その中で、中国産の商品は、見た目も葡萄色の色があり?何故?かに疑問が在りました、

    塗装というキーワードで納得致します、

    ただ、それでも手にし持ちたいと考える人の、初めの一歩としては、大切な中国産の役割も感じます、

    求めるは何処までが伴いまして、見た目は山葡萄籠で満たされる人も沢山あり、その人達は、こちらのような商品に憧れを抱きながらも、自身の心の拠り所をそこに持たれるのかも?知れません、

    その意味では、本物に近づけ、少しでも提供出来る要素を与えて下さる中国産も、これもまた、素晴らしい、

    また、山形を始め、東北の厳しい環境の中での自然と共に生きる、味わいのある山葡萄籠も素晴らしいと

    自分は感じました、自分も経験して、培うタイプの遠回りな人間ですので、

    こちらの秋田産の、職人様の叡知を大切に楽しめるように、

    日々を生きたいと感じました、

    会津の皆様の商品も、素敵な商品が多く、それも、このような知識を基にして、培われた叡知を授けて下さり

    ありがとうございました。

    貞三。

    • karasudo より:

      貴重なご意見ありがとうございました。
      「中国産の役割」という見方は納得いたしました。
      価格帯が全く違うのですからそのまま比較してもあまり意味はなかったかも知れませんね。
      ただ迷っている方にはいろいろな意見を参考にしてほしいと思います。

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